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小学校編【体験入学】メリットだらけ?!日本の学校に短期で通う!手続きや準備

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海外で子育てをしながら、一時帰国の際に日本の小学校や幼稚園に子どもを体験入学させることを、考えているご家庭も多いですよね。

分からないことだらけの、「日本で体験入学」…。 実際のところ、現在お住まいの国や、体験入学を予定している市町村によって、対応や準備などが異なるため、海外在住者の体験入学には正解がありません

こちらの記事では、実際の体験談を元に、やってみてわかった手続きの流れや、準備、そして行ってみて感じたメリットデメリットなどをご紹介します。

親としても子どもとしても、得るものが多かったこの経験が、皆さんの参考になれば幸いです。

ドイツ在住の日独の国籍をもつ、小学低学年の子供が、体験入学をした際の体験談です。実際の手続きの方法は市町村の役所や学校などへ直接ご確認ください。

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小学校・体験入学の手続き

どこから始めてよいかわからない、体験入学の手続き。

そもそも、受け入れはしてくれるのかな?現地の学校は許可してくれるの?

実際には学校によって、受け入れ可否は様々。文部科学省では以下のように説明しています。

いわゆる「体験入学」は国の制度としては存在しておらず、正規の編入学とは違い、各教育委員会の裁量によって実施されているものです。「体験入学」を実施していない教育委員会もあれば、実施していても期間や条件が違う場合もあります。

文部科学省HP

日本の学校に「体験入学」の確認

まずは一時帰国のスタイルによって手続き方法が異なります。「日本に住民のある就学児童」であれば義務教育として学校に通うことができるため、住民を戻せば、「体験入学」ではなく、編入扱いで入学手続きも可能だそうです。

  • 住民を戻して「編入学」
  • 住民を戻さず「体験入学」

今回は「体験入学」することを選択しました。

STEP
入学させたい学校に直接連絡

市町村の役所や教育委員会に先に、連絡するというケースもあるようですが、我が家は学校に直接お尋ねしました。日本の家族に代理で電話してもらいましたが、可能ならそれが早いかもしれません。

その場でOKの返事がもらえました!

町役場や教育委員会へこちらから連絡はしていません。

STEP
小学校に通学証明書を発行してもらう

(現地の学校にも許可が取れたら→) 
次は正式証明を出してもらいます。自分で英文で書いた証明書を作り、そこにサインだけしていただく形で、学校側に負担をかけないよう準備しました!
 ⇒証明書は正式なものは特にありません。今回はこちらのブログを参考にしました。

STEP
入学に向けての準備

入学手続きは公的なものはありませんでした。給食のアレルギーのみ確認があり、それ以外は登校日と、それまでに準備しておくべきものを確認して、あとは登校初日を待つのみ!
※我が家の場合は、登校日の前に一度、校長先生と顔合わせの面談をさせていただきました。
準備の手順はこちら

②現地校(ドイツ)への許可取り

国によって異なると思いますが、ドイツは「病欠、公欠」以外の理由で義務教育の学校を休むことはできません。そのため、「日本で義務教育を受けます」という正式な許可を取ることが必要です。(ドイツの場合)

例えば旅行や、私用などの欠席は許可されず、「仮病を使って平日に休んで旅行に行っちゃえ!」なんて考えは絶対NG!空港警察が見回りしています!

我が家が現地校の担任の先生、および校長先生に許可を取った手順をご紹介!

STEP
担任の先生に確認する

「〇週間、母または父の出身である日本の小学校に入学させたい。」と願いを出し、家庭では日本語教育も重視し、日本の学校を体験させたいことを伝える。

許可がもらえるポイント

  • 国際教育について、先生や学校の理解があるか
  • 子供が〇週間、現地校の授業から遅れても取り戻せる学力があるか
  • 子供の普段の学校生活面に問題がないか

…など、色々な基準があるようです。

STEP
日本の学校の受け入れ可否を確認する

この部分については日本側のステップで説明しています。
※日本の学校で受入れ先が無ければ、意味がないため、先に日本側に確認を取りました。

STEP
日本の通学証明書を提出し、休学証明を発行してもらう

日本の学校側に発行してもらった「通学証明」を現地の担任または校長先生に提出し、現地校からの「休学許可書」を発行してもらいます。これが無いと、無断欠席になったり成績に影響することもあるそうです。

この証明書は必ず空港へも持参し、万一のときは不正な欠席での渡航ではないことを証明しましょう。

STEP
出発前に担任の先生へご挨拶

現地校を休学している数週間の宿題や課題はどうするべきか?を相談します。我が家の場合は3週間分みっちり宿題がでました!

事前に準備したもの

通常、日本の小学校に入学するとなれば、必要なモノがたくさんありますよね!「体験入学」の場合は学校によって準備すべきものも様々。

短期での体験入学は準備が大変って聞いたけど…

と、心配していましたが、我が家の子供が入学することになった学校は、なんと!ほとんど準備するものがなく、多少、100均で購入すれば済むようなものだけで助かりました。あまり参考にならないかもしれませんが、ご紹介します。

短期での学校・持ち物リスト

ランドセルや上靴、体操服も「その代わりになるものがあればOK」でした。

  • 教科書一式(あれば)
    今回は3月の渡航のため領事館からいつも頂く教科書は間に合わず、結局学校が貸してくれました
  • ノート数冊
    指定の科目のノートを100均で購入
  • 予定帳(自分で時間割記入するもの)
    ノートなら何でもOKと言われたが、100均に予定帳がありました
  • 筆箱
    えんぴつ、消しゴム、定規、赤青えんぴつ
  • お手紙ファイル(プリントを持ち帰る)
    オンラインで購入
    クリアファイルよりも便利で今ドイツでも使ってます!
  • 赤白帽子
    100均で購入
  • 通学時の帽子
    指定の安全帽子じゃなくても、日よけになる帽子ならOK
    →結局「みんなと同じ帽子がいい!」と本人の希望でオンラインで購入
  • 水筒
    日本の子が持っているような魔法瓶をオンラインで購入
  • ランチョンマット(給食時に使う)
    100均でハンカチの様なものを購入
  • 雑巾
    100均で購入
  • 給食費

他の学校では、算数セットやピアニカなど、必要なものはすべて揃えてください。と言われるケースもあるそう…。短期間しか使わないものは、なるべく誰かに譲ってもらったり、借りたりできるといいですね!

すべてのものに名前を書く必要があります。名前プリントしてもらえる名前シールが便利!

実際に短期間で入学してみて

3週間、1日も休むことなく学校に通って、今言えること、

odekake.de

語学だけじゃない成長もあって、本当に良い体験をさせてもらえました!先生や近所の方のサポートにも感謝しています。

子供

めっちゃ楽しかった!友達もたくさんできた!勉強はドイツより多いけど…また行きたい!

はじめは少し緊張気味でしたが、初日から、「楽しかった!」と笑顔で帰宅した時は本当に安心しました。特に日本の学校独特の「集団登校」が気に入ったようで、学校までの1.5㎞を徒歩で毎日往復。ドイツの学校では親が送迎しているので、友達とおしゃべりしながらの30分は特別な体験だったようです。

逆に勉強面では多少の苦労はあったようです。日本の授業は先生が黒板に書いたものを、ノートに書き写すことが多く、不慣れな日本語で書き写す作業に必死!また、算数はドイツよりもずいぶん進んでいたため、本人にとっては新しいことだらけでした。

我が家が体験して感じたメリットとデメリットをいくつかご紹介します。

メリット

  • 当然ですが日本語力UP
  • 日本の友達ができる
  • 日本特有の集団行動が学べる
  • 在住国じゃ味わえない経験ができる
  • 日本語に対する自信がついた
  • ほぼ留学なのに学費は無料
  • 親としても日本の教育環境を知れる

デメリット

  • 休学中の勉強が遅れる
  • 日本にいる間、休学中の宿題もやらなければならない
  • 同学年の子のようにスムーズには日本語ができない葛藤を感じる
  • 現地校でまだ習っていない計算問題に苦戦

現地校の宿題については、学校によって対応は様々のようです。通っているドイツの現地校は普段から宿題の多い学校で、休学中の宿題も山のように・・・。さらにドイツに戻ってから、3週間分の授業で行った課題(プリント問題)をやっておくように渡されました。

差別やいじめは受ける?

日本の学校で体験入学した際によく聞く「差別問題」。田舎の学校のため、「見た目が外国人」「日本語が上手くない」ことで何か差別をうけるのかな?と、心配もありました。

結果、今回我が家の場合は、特に嫌な思いをしたことはないようです。

他の学年の子から「英語の人でしょ?何かしゃべってよ。アップル プリーーーズ!」とからかわれたことがあったようですが、本人はあまり気にしていませんでした。差別というより、興味心からの発言だと思います。

ただ、本当に傷つくほどの差別を受けるケースもあるそうです。残念ですがそれも対処できる心構えのために、「こんなことがあるかもしれないよ」と、事前にお子さんと話しておくと良いかもしれません。

サポートしてくださった方への感謝

たった数週間でも入学するのは大変なこと。もちろん親の準備も大変ですが、それを受け入れ手続き&準備してくださった学校関係者の皆さんや、集団登校でお世話になった地域の方には本当に感謝しています。

現地校の先生へアフターケア

ドイツでこども日本語教師をされているまいこ先生が、体験入学について発信されていた言葉でハッとしました。

許可してくれた現地校の先生への感謝も忘れないで。体験入学は行って終わりじゃない。アフターケアもとても大切です。

たしかに、直接お世話になった日本の学校には感謝の気持ちでいっぱいですが、もともとは現地校の担任の先生、校長先生の理解が無ければ実現しなかったこと。
我が家の環境を理解し、一時帰国・日本での入学を許可してくれた事実を忘れてはいけないと気づかされました。

“こども日本語教師まいこ先生”は「体験入学セミナー」も開催されています。

日本からのお土産

まいこ先生のアドバイスで、現地校のクラスメイトと先生へのプチ土産(えんぴつや消しゴムなど)と、「日本の学校はこんな風だったよ」という内容の簡単なレポート(写真付き)を子供と一緒に作り、先生に渡しました。日本の小学校への入学について良い印象を持ってもらうことも大事ですよね!

\我が家が実際に購入したお土産はコレ!/

優秀な文房具(見た目も日本ぽくて◎)
コスパも良いお土産(日本製じゃないけど日本ぽい)

我が家の「一時帰国・小学校体験入学」の体験談が、世界中のご家庭のバイリンガル育児のお役に立てば幸いです。

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