コロナ、オミクロン株の世界広がりに伴い、2021年11月30日に発表された「外国人当面の入国禁止」。
ドイツ人配偶者の我が家は、2021年8月頃から日本入国ビザ(査証)を申請し、入国許可が下りていたにも関わらず、ビザは一時停止の延期となりました。厚生労働省の決定で一旦は「日本国籍の配偶者は入国可能」とされていたものの、翌日にはそれも撤回。予定していた年末の日本一時帰国は泣く泣く、夫の渡日は見送りになりました。
2022年1月2日、私は5歳児、2歳児(イヤイヤ期真っ盛り)の単身幼児2名連れで関西空港に到着、6日間の待機ホテルにチェックインしました。
フライト、空港乗り継ぎなどの記事はこちらから↓
1.一時帰国で関西空港に到着
9:30(ドイツ時間深夜1:30)に関西空港到着。寝不足にもかかわらず、子供たちもワクワクが先走り、ご機嫌で降機しました。
飛行機を降りると早速スタッフに迎えられ、帰国者専用路を案内されます。
ここをスタートとして最終ホテルの部屋に到着までの所要時間約4時間。
2.関西空港コロナ水際対策の検疫のながれ
すべての検疫を終えるには長い道のりがあると、経験者のレポートで覚悟はしていたので、子供たちにもそう伝えて、下の子を持参したベビーカーに乗せ、上の子はJetkidsで自走できるように準備をしました。
①陰性証明書確認
まず最初の窓口はコロナPCR陰性証明の確認。
ドイツで出発前72時間以内のコロナPCR陰性証明(出国前検査証明)とパスポートをここで提示します。
子供たちは年齢を確認する前に「お子さまは小さいので不要です」とあっさり。
実はコロナテストを受ける際、念には念をと思い、子供たちも受けさせる予定でいましたが、直前にトラブル?発生で、5歳の長女はテストを受けられたものの、2歳の子供は医師でないと鼻での検体採取ができないため、検査は拒否されてしまいました。(事前に予約と支払いは済んでいたのに)
( PCR検査にはトラブル については こちらの記事に記載しています。)
実際には6歳未満の子供の証明は不要とわかっていたので次女の検査はせずに出発しましたが、少し不安でした。
返却されたパスポートには何枚かの書類が挟まれており、このセットは空港最後の入国手続きを終えるまで頻繁に提示したりすることになるので、書類とパスポートはバッグにしまわず、手に常に持っていることがスムーズです。
ここで、首からかける黄色いストラップを全員分受け取り、次へ⇒
②検体採取 コロナテスト
誘導により次に進むとコロナテストの受付。
大人は唾液採取による検査となりますが、小さい子供は唾液を溜めることが難しく、鼻からの採取にするか否か問われました。
子供たちはドイツでも頻繁にテストを行っていましたし、何度かPCRも受けたことがあったので、躊躇なく鼻での検査を選択。大人は仕切りのある個室にて唾液採取を行います。
採取の際、壁にはレモンと梅干の写真が貼られているのに笑ってしまい、疲れがほんの少し癒されました。
大人の採取が終了後は、検体提出したのちに、隣の通路にて医師により子供の鼻からの検査。
子供たちは落ち着いた様子で検査を受け、たくさんのスタッフさんたちに「泣かないのえらいね!」と褒められたことが嬉しくて誇らしげに笑っていました。
③検温
コロナテストの検体提出終了のタイミングで、検温。おでこで測るタイプなので一瞬で終了します。
そしてまた少しの距離を歩いて次のカウンターへ ⇒
④必要書類確認
ここの手前で「質問票はすでに入力、及び誓約書の記入はお済でしょうか?」と確認されます。
すでにドイツ出発前に必要な書類はすべて用意していたため、そのまま進み、まだ未記入の場合はその場で入力、記入の作業が必要になります。
重要 時短のためにも、必要書類は必ず事前に用意しておくことをお勧めします!
入国に必要書類等については厚生労働省サイトよりご確認ください。
⇒ 水際対策に係る新たな措置について
また、必要事項の準備についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
⇒ 「コロナ水際対策で日本入国|出発前に準備しておくべき書類や登録とは?!」 (メンテナンス中)
カウンターに到着すると以下の確認がありました。
- 質問票 (アプリにて登録したQRコード)
- 誓約書 (事前に印刷して記入)
- ホテルへ提出するアレルギー確認 (口頭にてアレルギーの有無確認のみ)
恐らくこの時点でホテル振り分けは確定している様子でしたが、特に案内はなく、こちらからお尋ねすることなく次へ進みました。⇒
ちなみにここで①で受け取った黄色のストラップを返却し、緑のストラップを受け取ります。
(何を意味しているのかは分かりませんでしたが、事務的なもののようです。)
⑤アプリ確認
20個以上のカウンター数があるエリアに到着し、ここではアプリ確認が行われました。
担当者に携帯電話を預け、必要事項をひとつひとつ一緒にチェックしていきます。
- アプリ My SOS 重要(インストール、個人情報登録)
事前に登録しておくと手続きがスムーズです。 - 電話番号チェック
端末の電話番号を表示させて確認されます。 - アプリ COCOA (インストール)
事前にインストールのみしておき、担当者が設定を行います。 - 位置情報
携帯電話の位置情報の設定の確認。 - マナーモード設定
14日間の隔離待機中はマナーモードを解除しない旨確認。
事前に準備しておくべきアプリと携帯設定は厚生労働省のサイトよりご覧いただけます。
⇒ スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用について
すべての登録、設定の確認が終わると、次へ進みます。⇒
⑥検査結果 待機
検査結果の待機場所に案内され、受付を済ませたらここでコロナ検査の結果を待ちます。
フライトが到着してからここに来るまで2時間が経過していましたが、すべての箇所での待ち時間等は一切なく、むしろ移動⇒手続き⇒移動、、、の繰り返しで忙しいくらいでした。
移動は多いですが、長いフライトの後、ようやく動けることで子供が退屈しているという様子はあまりなかったように思います。
途中に自販機やお手洗いも数か所あり、使用は可能でしたが、どんどん次へと進行することに必死で立ち止まっている余裕もなく、初めてここでお手洗い、そして自販機で飲み物を購入しました。
子連れということもあり、同じ時間帯に到着したフライトの搭乗者の中では一番時間がかかり、結果待機場所に到着したのも最後。
子供たちはおやつを食べたり、持参したおもちゃで遊んだりして、コロナ検査結果が出るまで1時間15分ほどの待機となりました。さすがに子供たちも眠気と退屈でグズり始めていたので、最強アイテムのiPad動画で対処。
結果がでると番号が呼ばれ、受付をしてようやく次に進めます。
この時に実は、私たちより後に到着した帰国者の何組かが私たちよりも先に呼ばれたので、まさか私たちが陽性?!と焦ってしまいました。
そして結果を確認するために次へ ⇒
⑦検査結果 通知日本入国
この時点では自分が陰性だったのか否かはまだ分かっていませんが、通された通路には「陰性者専用通路」と記載されており、そのあと結果確認窓口まで長い列を少しの間並んで待つので、ここには陽性者はいないだろうと、半分確信していました。
結果は3人とも陰性!大丈夫とわかっていても検査結果はいつも少し緊張しますよね。
これでようやく検疫手続き終了です。
「陰性」の書類をもらって次は入国手続きへ ⇒
3.ようやく日本入国
いよいよ入国審査!
パスポートコントロールがあり、ここではこれまで通りの通常の入国審査と変わりありませんでした。
その後はいつも通り税関で申告書を提出して通過。
これでついに日本に入国できました!
そのまま進んで空港到着ロビーへ ⇒
4.バスに乗って隔離ホテルへ
到着ロビーに到着すると、ここでもたくさんのスタッフが待機して私たちを案内してくれました。
出てすぐのところでホテル隔離が必要な国から入国した人たちがホテルへの移動バスへの誘導を待っています。すでに10名ほど、待っていて、私たちが到着したあとにも数名が加わりました。
「ホテルへ移動のためのバスが来ますのでお待ちください」と案内されましたが、この時点でも、まだどのホテルになるかの説明はありません。
娘がトイレに行きたいというので、別のスタッフの方に伝えお手洗いまで誘導してもらい、その際に「ホテルはすぐそこなんですが、それでも他人との接触を避けるため必ずバスで移動しなければいけないんですよ。待っててもらってすみません。」と親切にお声がけいただけました。
そしてすぐそこのホテル、との事から、関空日航ホテルなんだと悟り、お尋ねすると「そうですよ」と教えてくださり、ここで私たちの隔離待機ホテルは関空日航ホテルであることが判明しました。
待つこと15分ほどでバスへ誘導。
④で受け取った「緑のストラップ」を返納し、バスに乗り込んだら、引き続き別の同乗者を待って隔離ホテルへと出発。
5分ほどで到着するとセカンドエントランスからホテル内へ入り、特設されたフロントにて受付をしたのち、食事を受け取ってようやく関空日航ホテルの10階のダブルルームに入室できました。
子連れで検疫&入国のまとめ
関空で飛行機を降りてから、ホテルの部屋に到着するまでの所要時間約4時間
事前にネットや体験者からのレポートで聞いていた、成田及び羽田空港の「待機時間8時間越え」や「ホテルガチャ」に比べたら、関空での入国はずいぶんスムーズでした。
何よりもかなりの数のスタッフの方が親切に誘導してくださり、子供たちにも声をかけたりして気遣ってくださったのが、最初に日本を感じられた事だったと思います。
大人ひとりで、子供を2人連れての帰国は決死の覚悟だったこともあり、すべて終わってホテルに入室できたときは心からホッとしました。
デュッセルドルフを出発してから、関空の隔離ホテル到着までの長い道のりはたくさんの方に助けられながら達成。
そしてこれから、到着日+6日間のホテル隔離生活が始まります。
続編のホテル隔離編についての記事はこちらから↓