ドイツは自転車大国で「自転車専用車線」や、「自転車専用信号機」まであるほど。特に学生の多い町や少し郊外では、大人も子供も自転車移動しているのを頻繁に見かけます。
その点、デュッセルドルフは他の都市や、近郊の町に比べると、車の使用率が非常に高く、また交通公共機関も快適に整備されているため、自転車移動はそれほど多くないと言われています。
そのため、環境保護のためにもデュッセルドルフ市ではなるべく車の交通量を抑え、自転車に乗ることを推奨されているのです。
ドイツで自転車に乗る時には日本とは異なるルールや注意点がありますので、覚えておきましょう!
交通ルール
ドイツの自転車は基本車道を走ります。そして当然のことながら車同様、右側走行です。
それ以外に自転車専用車道などもありますので、一部の自転車用標識をご紹介します。
自転車のための主な標識
自転車専用車線。右側車線のみ走行可能。ただし、標識の下に↓↑のマークがある場合は双方向走行が認められています。
2020年に新しくできた標識。自転車専用車線で30㎞までのスピードを出すことができます。
自転車と歩行者との共有ゾーン。
自転車は歩行者を考慮して走行します。
1本の道に歩行者用と、自転車用のゾーンが設けられています。自転車は追い越した時に歩道にはみ出してはいけません。
その他の違反事項
信号無視や、標識違反など当たり前のルールの他にも厳しい規定があります。
- 右折左折など手信号無しで、危険な車線変更
- 走行中の携帯電話の使用
- 飲酒運転
- 危険な手離し運転
- 駐輪場以外の迷惑な駐車
- 二人乗り
- チャイルドシート無しで子供を乗せる
子供と自転車に乗る時
子供と一緒に自転車を走行する場合は、上記の交通ルール以外に特例があります。
- 8歳未満の子供は車道(道路)走行の禁止
- 8ー10歳は自転車専用車線、歩道、車道(道路)を走行可能
- 11歳以上は車道(道路)及び自転車専用車線を走行しなければならない
- 8歳未満の子供に同行する大人は、子供と同じ道を走行可能
自転車につけておく必須アイテム
自転車を入手したらそれですぐに出発できるわけではありません。新品で購入する場合にはすべてメンテナンスされているケースがほとんどですが、ドイツの自転車は日本に比べ高価なため、中古で購入することも多いでしょう。必要なものがついているか必ず事前に確認してください。
必ず必要なもの Must
これらは交通規制で定められているものですので、ちゃんと設備されていない場合は罰金の対象となります。
正常なブレーキ (できれば2つのブレーキ)
ドイツの自転車はハンドブレーキの他に、ペダルブレーキがメインで使われます。
点灯ランプ(前後)と反射板
フロントライトは白色、バックライトは赤色のものを装着しなければなりません。またこれらは自転車専用のものでなくてはならず、他の人の走行の邪魔になるようなものは禁止です。
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ハンドルベル
ハンドルバーに自転車専用のベルをつけましょう。大音量のベルなどは禁止されています。
あると良いもの
義務ではありませんが自転車に乗る時に用意しておくと良いものがあります。特にドイツでは秋冬は日が短く暗い車道を走らなければならないことも多いので注意してください。
反射ベストや反射カバー
着用するベストや、リュックサックやヘルメットに装着するタイプのものもあります。
ヘルメット
義務ではないとは言え、身を守る大切なアイテムです。車道を走ったり、スピードを出して運転する場合などはヘルメットを被るようにしてください。
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高品質なロック
安いワイヤータイプの鍵は簡単に切断されてしまいます。防犯対策として頑丈なチェーンを用意しましょう。
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バックミラー
高齢者の運転や、子供を乗せた状態での運転の場合は、バックミラーを付けておくと安心です。
\子供と一緒にサイクリングに!/
万全な防犯対策
ドイツの自転車は安くても300ユーロ前後、高価なものだと2000ユーロなどと日本に比べ金額が高く、そのため頻繁に自転車の盗難が発生しています。
上記でも紹介したように、自転車のロックは必ず高品質な頑丈なものを準備しましょう。また、自転車単体でロックをかけるのではなく、自転車の駐車場を探してロックをかけておくことをお勧めします。
安全第一で快適なサイクリングを
ドイツは日本に比べ、ロードバイクやマウンテンバイクなども、市内をかなりのスピードで走行しています。注意をしなければならない点も多いですが、気持ちの良い季節は、自転車に乗ってでかけてみると、いつもと違う街並みや、何か新しい発見があるかもしれません♪